代表世話人挨拶

 我が国の医療機関では、医療安全管理体制の整備が医療法で義務づけられ、その具体策として医療安全管理者を中心とした医療安全管理部門の設置が広く浸透しました。しかし、医療安全管理者のみならず、一般の医療従事者に医療の質・安全をいかに教育するかに関しては、各医療機関の取り組みに依存している場合が多く、学術的な基盤をもとにした医療安全教育の場が求められています。


 このような医療安全教育に対するニーズに応えるためには、医療現場と教育機関がネットワークを構築し、相互の情報交換を通じて実践的な教育の機会を提供していくことが必要です。そこで、わが国で最初に設立された「医療安全管理学の修士課程」を有する滋慶医療科学大学院大学(現:滋慶医療科学大学大学院)の呼びかけで世話人会を結成し、『医療安全実践教育研究会』を設立しました。2014年に「医療安全教育の実践的方法を求めて」をテーマに第1回学術集会を開催し、その後「多職種連携」、「地域包括ケア」、「医薬品安全管理」、「医療マネジメント」など、医療安全に関わる実践的なテーマをもとに研究会を開催するとともに、会誌の刊行などを通じて医療安全の教育・普及に努めてまいりました。


 皆様にはぜひ本研究会にご参加いただき、発表・討論を通じて医療安全に関わる知見を学ぶ機会としていただければと存じます。
 今後とも、本研究会にご支援のほどよろしくお願い申し上げます。



代表世話人 和佐 勝史
滋慶医療科学大学大学院 研究科長・教授
大阪大学 名誉教授

ページの先頭に戻る