代表挨拶

 わが国初・唯一の「医療安全管理学の修士課程」を有する滋慶医療科学大学院大学は、医療安全(管理)学の研究推進とともに、その実践的リーダー人材の育成を目指しています。


 医療者等養成のための「タテ型専門教育」に比して、多職種が連携するヘルスケアに対応する「ヨコ型の実践教育」の方法論は確立していません。多様な患者安全教育ニーズに応えるためには、医療現場と教育機関等とがネットワークを構築し、相互に切磋琢磨しながら実践教育の方法論を究めていくことが必要です。


 その場を提供するため、本学が呼びかけて世話人会を結成し、『医療安全実践教育研究会』を設立しました。
 2014年に第1回学術集会「医療安全教育の実践的方法を求めて」、その後第2回は「多職種連携による医療安全教育の展開とその方法論」、第3回「地域包括ケアにおける水平・垂直連携とその実践教育に向けた方法論」、第4回「地域包括ケアにおける医療と介護・福祉の連携における看護師の役割」をそれぞれテーマとして開催し、同時に医療安全実践教育研究会誌を刊行してきました。また2015年には、新たに制度化された「医療事故調査制度」に関する緊急セミナーを開くなど、様々な研究会活動を続けています。


 高度高齢少子化社会において、ますます量的に拡大し質的にも変化するヘルスケア領域における患者安全のために、多職種実践教育方法論の確立がいまこそ求められています。
 この研究会の活動を通じて、ノウハウを共有・活用し、その成果を現場に還元していきましょう。
 ヘルスケア領域における安全安心に一層貢献できるよう、当研究会は今後も研鑽に努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


代表世話人 武田 裕(大阪大学 名誉教授 ・ 滋慶医療科学大学院大学 学長)

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