第4回学術集会 地域包括ケアにおける多職種連携を推進する看護の役割を テーマに、現状の課題を整理し、将来的展望についての議論が交わされました。

2017年2月26日(日)、医療安全実践教育研究会第4回学術集会が大阪大学中之島センターで開催されました。今回は少子高齢化における医療から生活・ケアへの転換の中で「地域包括ケアにおける多職種連携を推進する看護の役割」を検討することにしました。


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本学術集会は、大会長である滋慶医療科学大学院大学 教授の土屋八千代先生による「地域包括ケアにおける多職種連携を推進する看護の役割」というタイトルの大会長講演で幕開けました。


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特別講演は、「地域包括ケアにおける医療と介護・福祉の連携」というタイトルで、前 厚生労働省老健局長であり、現 慶応義塾大学病院 臨床研究推進センター教授である三浦公嗣先生よりご講演頂きました。


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基調講演は、「地域包括ケアにおける看護の役割」というタイトルで、元 神戸大学医学部附属病院 副院長/看護部長であり、現 NPO法人 看護職キャリアサポート フリージア・ナースの会 会長である大島敏子先生よりご講演頂きました。


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ランチョンセミナーは、協和発酵キリン株式会社様の共催で滋慶医療科学大学院大学 教授である椿原美治先生による「医療安全から見た赤血球造血刺激因子製剤(ESA)療法」の講演に続き、滋慶医療科学大学院大学 准教授である石松一真先生による「効果的な医療安全マネジメントに向けて:ヒューマンエラーはなぜ起こる?」というタイトルでご講演頂きました。


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シンポジウムでは、「医療から介護・福祉(在宅・施設)を中心に」をテーマにNTT西日本大阪病院患者支援センター入退院調整室の松下富士美先生、ハピネス訪問看護ステーションの立石容子先生、社会福祉法人南海福祉事業会ブルーム北加賀谷の滝本美佐緒先生、介護者の立場から山﨑敦子先生、まえさこ医院の江原一雅先生によるそれそれのご発表の後、ディスカッションが行われました。ディスカッションは情報共有に焦点が当てられ、必要な情報をいかに共有するかについてその事例が紹介され、今後求められる情報共有のシステムについての議論が交わされました。



一般演題では、退院支援やストレスマネジメントに関する4演題が発表されました。

①「当院における退院支援に向けた連携の現状と課題」
地域医療機能推進機構大阪病院 中山昌美 他
②「平成28年診療報酬改定後の退院支援の実際」
近畿大学医学部堺病院 住友順子 他
③「病棟看護師の退院支援に関するコンピテンシーの構成要素と構造」
滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 前久栄 他
④「機能共鳴の観点に基づいたストレスマネジメントの試み」
滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 岡耕平 他


最後の総括では、世話人会で次期大会長として滋慶医療科学大学院大学 教授である宇田淳先生が選出され、地域包括ケアにおけるシステム論に関するプログラムを準備する予定であると紹介されました。

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